飛行機の座席が後ろだとメリットはある?機内で快適に過ごそう

飛行機

飛行機を利用する予定だけど、座席はどこがいいかな?

飛行機の座席は、人によってもメリットやデメリットの感じ方が異なります。

後ろの座席のメリットは、比較的空いていて、トイレまでの距離が近いという点です。

ただ、路線や機材などによって違いがあり、あなたがどのような過ごし方の希望があるのかに合わせて座席を選ぶことをおすすめします。

この記事では、飛行機を利用する時の座席の選び方を伝授します。

CAの目線で、あなたにとってメリットの多い座席を紹介しますよ。

飛行機の座席が後ろのメリットとデメリットを紹介

飛行機で移動するときには、どこの座席に座るかによって快適性が変わります。

航空券のプランによっては、予約時に座席指定する場合もあれば、当日チェックイン時に座席が決まるということもありますよね。

LCCなどでは座席指定に追加料金がかかるというプランもあります。

私はプライベートで飛行機を利用するときには、後方座席が好きでよく選んでいました。

この章では、後方座席の特徴についてお伝えしていきます。

あなたに合った座席を知っておくことで、より快適な空の旅ができますよ!

意外と快適!後方座席のメリット4つ

後ろの方の座席になったんだけど、ハズレかな?

後方座席にアサインされて、残念に感じている方もいるのではないでしょうか。

ファーストクラスやビジネスクラスなどが前方にあるからと言って、そこから離れた後ろの座席は価値が低いと思ってはいけませんよ。

目的地に到着してから急いで移動する予定がなければ、後ろの座席はとても快適なんです。

飛行機の座席が後ろの方になったときのメリットは以下の4つです。

  • 荷物入れのスペースを確保しやすい
  • 比較的周りが空いていることが多い
  • 最後列に近いほど外の景色を楽しめる
  • トイレやギャレーまでの距離が近い

後方座席のメリットをそれぞれ説明していきますね。

<荷物入れのスペースを確保しやすい>

後方座席のお客様は、機内の混雑緩和のため早めに飛行機に搭乗するよう案内されます。

そのため、他の旅客よりも先に乗り込めるので荷物入れのスペースがたくさん空いています。

たくさんの手荷物がある場合には、「入れる場所がない!」と慌てる必要がないのは安心ですよね。

私が乗務していたときにも、最後の方に搭乗されたお客様が荷物を入れるスペースがなくて困っている姿を何度も見ました。

自分の座席の上が空いていない場合には、離れた場所に入れることになってしまうので、降りるときに忘れないよう注意が必要です。

<比較的周りが空いていることが多い>

前の方の座席は、到着してから飛行機を降りる順番が早いため、スケジュールがタイトなビジネスマンに人気があります。

空席が多い便では、前の方から埋まっていくケースが多く、後ろの座席は比較的空いていることがあります。

後方は、早めに搭乗して最後の方に飛行機を降りるので、他の旅客の目に触れる機会が少ないことから、団体さんやお子様連れには人気があるんですよ。

<最後列に近いほど外の景色を楽しめる>

空の旅の醍醐味は、やっぱり外の景色を楽しむことですよね。

主翼(飛行機のメインにある翼)から離れた後方座席では、美しい景色と翼をセットで写真に納めることができます。

特に、富士山の上空付近になると機長やCAから「まもなく右手(左手)に富士山がご覧いただけます。」とアナウンスが入ることもあります。

シェードを閉めていても、そのタイミングで皆さん窓の外を楽しんで写真を撮っていますよ。

上空から眺める富士山は格別ですよね。

<トイレやギャレーまでの距離が近い>

機材によって配置も異なりますが、後方にはほぼ必ずトイレがあります。

搭乗前に空港のトイレに行っていても、機内でどうしてもお手洗いに行きたくなることもあると思います。

その日の天候によっては、飛行機が揺れることから座席を立つことのできる時間が短いこともあります。

急いでトイレに行きたい場合にも、座席から近ければすぐに駆け込むことができるので安心ですよ。

また、飛行機には「ギャレー」と呼ばれるキッチンがあります。

ギャレーは前方、中央、後方にある機材が多く、後方は比較的大きめのギャレーが設置されています。

CAはそこで作業しているため、CAの手助けが必要なときに、すぐに声をかけることができるのもメリットの一つです。

もしあなたの飛行機での過ごし方にぴったりであれば、ぜひ後ろの方の座席を選んでみてくださいね。

事前に知っておこう!後方座席のデメリット3つ

後方座席には、たくさんメリットに感じるポイントがありますが、どうしてもデメリットに感じてしまう部分もあります。

事前に知っておくことで、座席選びの参考にすることができますよ。

後方座席のデメリットは、以下の3つです。

  • エンジン音や揺れが大きい
  • 飛行機を降りるまでの時間が長い
  • 周りに団体やお子様連れが多い

後方座席を選ぶことのデメリットをそれぞれ解説していきますね。

<エンジン音や揺れが大きい>

飛行機のエンジンは後方にあるため、後ろの方の座席はエンジン音が気になりやすいと言われています。

大きな機体が空を飛ぶためのエネルギーを蓄えて動いているエンジンは、かなりのパワーがあります。

その振動がどうしても後方座席には伝わってきやすく騒音に感じる方もいるようです。

また、飛行機の重心は主翼の付け根あたりにあるため、重心から離れた後方座席は前方や中央に比べて揺れが大きくなります。

<飛行機を降りるまでの時間が長い>

ほとんどの場合、飛行機の出入り口として使われるのは前方のドアです。

まれに、後方のドアが開くというケースもありますが、前方が開かないことはありません。

基本的には前方座席のお客様から飛行機を降りるように案内されるため、後方座席は降機が最後の方になってしまいます。

到着してからの乗り継ぎ時間が短い場合や、電車やバスの時間が迫っている方は少し慌ただしくなってしまうため注意が必要です。

しかし、大きな荷物を預けているのであれば、ターンテーブルで返却を待っている時間を考えると最後の方に降りても問題なかったというケースも多いようですよ。

<周りに団体やお子様連れが多い>

後方座席は、旅行会社のツアー団体や、修学旅行生、部活の遠征、小さなお子様がいるご家族がアサインされることが多い傾向にあります。

以前、プライベートで飛行機に乗った際に後ろから2列目の座席を選んだら、前後にスポーツチームの選手が座っていました。

座席の前後で選手たちが会話をしていたので、少し落ち着かない雰囲気を感じました。

後方座席は、周りの客層によっては騒がしい場合もあるということがデメリットとしてあげられます。

飛行機の座席は窓側と通路側ならどっちがいいのか解説

飛行機の座席を決めるときには、窓側か通路側のどちらを選ぶかも悩みどころですよね。

これに関しても、人によって感じ方も違うので、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。

この章では、窓側と通路側の座席について詳しくお伝えしていきたいと思います。

景色を楽しみたいなら窓側座席がおすすめ!

奥の方の席が落ち着くから絶対に窓側!

電車や新幹線などで端の席を好んで選ぶ方は多いのではないでしょうか。

外の景色を見ながら空の旅をゆったりと過ごすなら、窓側をおすすめします。

以下に窓側座席のメリットとデメリットをまとめてみました。

窓側座席のメリット
  • 窓の外の景色をゆっくり眺められる
  • 壁にもたれることができる
  • 自分の空間を作りやすい
  • 窓のシェードを操作できる
窓側座席のデメリット
  • お手洗いに立つときは隣の人に声をかける必要がある
  • 頭上の荷物入れの物を取り出すのに手間がかかる
  • 寒さを感じやすい

窓側の座席は、他の旅客に邪魔されずに窓の外を楽しむことができます。

移動中の飛行機で仕事や勉強をしたいのであれば、自分の空間を作りやすいのが窓側です。

隣に座っている人がお手洗いに立つ場合にも、席を立つ必要がないのでゆったりと過ごすことができますよ。

ただし、上空では気温が低いので窓側は寒さを感じやすい傾向にあります。

ブランケットを借りることもできますが、機内では体温調節のために羽織るものを持っていくと安心ですよ。

窓には必ず光を遮るシェードがついていますが、窓側座席であれば自由に操作することもできます。

以前、早朝のフライトで窓から強い光が差し込んでいた日に、通路側のお客様がとても眩しそうにされていました。

私は窓側のお客様に声をかけてシェードを閉めていただいたのですが、こちらも少し心苦しい気持ちで声をかけました。

CAも、窓側のお客様が景色を楽しんでいるのを邪魔することは避けたいので、ケースによって、それぞれのお客様に寄り添う対応を心がけているんですよ。

トイレが心配なら通路側を選んでおこう

飛行機の中でトイレに行きたくなったらどうしよう…

そんな心配が少しでもあるのなら、通路側を選んでおくと安心ですよ。

また、到着後に少しでも早く飛行機を降りたいのであれば通路側の方がスムーズです。

以下に通路側座席のメリットとデメリットをまとめてみました。

通路側座席のメリット
  • 隣の人を気にせず座席の出入りができる
  • CAに声をかけやすい
  • 通路に空間があり圧迫感も少ない
  • 降りるときはすぐに通路に出ることができる
通路側座席のデメリット
  • 通路を旅客やCAが通って落ち着かない
  • 窓側や中央座席の人が離席するときに配慮が必要
  • 通路側に手足を出すと人やカートがぶつかるリスクがある

通路側座席は上空で離席する予定のある方や、早めに飛行機を降りたい方におすすめです。

窓の景色よりも利便性を重視する方にとってはメリットの多い座席と言えるでしょう。

ただし、通路に手や足を出していると、通路を歩いている他のお客様や、カートサービス中のCAにぶつかる危険性もあります。

私も新人の頃、カートサービス中に、お休みになっている通路側のお客様の足にぶつかってしまった経験があります。

幸い、ケガもなく何事もありませんでしたが、ヒヤッとした出来事として今でも覚えています。

通路側座席を選ぶときには、手足を出して通路を通る人にぶつからないように気をつけてくださいね。

まとめ

  • 飛行機の座席で後ろの方だと早めに搭乗できるので、荷物入れのスペースを確保しやすく、便によっては空いているなどのメリットがある
  • 飛行機の座席が後ろだと、前の方よりもエンジン音や揺れが気になったり、降りるまでに時間がかかったりするデメリットがある
  • 窓側座席は、景色を楽しむことができ自分の空間が作りやすいが、通路に出にくく寒さを感じやすいという特徴がある
  • 通路側座席は、隣の人を気にせず座席を立つことができ、圧迫感が少ないが、通路を他の旅客やCAが通るので手足が当たらないように注意する必要がある

飛行機の座席を選ぶときには、前か後ろか、窓側か通路側か、どちらにしてもメリットとデメリットがあります。

私は、スケジュールがタイトなときには前方通路側を選んでいます。

また、ゆっくり外の景色を楽しみたいときには後方窓側を選ぶこともあります。

機内でどのように過ごしたいかをイメージして、あなたにとってメリットの多い座席を選んでみてくださいね!

タイトルとURLをコピーしました