飛行機の座席は移動できる?我慢しないでまずは相談してみよう

飛行機

到着までずっとこの席は耐えられない…

私がCAとして乗務していた時には、お客様が搭乗されてから「座席を移動したい」と申し出る方を何度も見てきました。

座席に座ってみて、なんだか居心地が悪いと感じてしまったら、CAに相談することをおすすめします。

もし他の座席が空いていれば移動することができます

この記事では、飛行機で座席を移動したいときの流れや非常口座席について解説していきます。

あなたの空の旅をもっと快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてくださいね!

座席移動をするときの注意点を知っておこう

自分の座席についてから、どうしてもこの座席から移動したいと感じた経験はありませんか?

基本的に満席のフライトの場合、搭乗後の座席移動は難しいことが多いのですが、空席がある場合には移動が可能なケースもあります。

まずは、機内で座席移動をしたいときの注意点をお伝えします。

搭乗後の座席移動の流れをおさえよう

自分の好きな座席を選んでいても、実際に飛行機に乗り込んでみたら、「この座席にしなければよかったと感じてしまう方もいます。

機内で座席を移動するときの基本的な流れは以下の通りです。

  1. CAに座席移動をしたい旨と理由を申し出る
  2. 全旅客搭乗後に、CAから案内を受ける
  3. 荷物を持って移動先の座席に着席する

1〜3について、もう少し詳しく説明しますね。

<1.CAに座席移動をしたい旨と理由を申し出る>

搭乗後、着席してから座席移動を希望する場合には、CAが近くを通ったときに声をかけましょう。

この時、もし隣の席の人に理由を聞かれたくなければ、お手洗いに行ったついでなどに「15Cの座席なのですが、〇〇の理由で空席があれば座席を移動したいです。」などと伝えましょう。

CAは、可能な限りお客様のご要望をかなえるために努力しますが、空席が少ない便では希望通りにいかないこともあることを覚えておいてくださいね。

理由を伝えるのは、元の座席にある問題を解決するために必要な情報になります。

「ただなんとなく移動したいから」という理由だと、新しく案内された座席でも快適に過ごせない可能性があるので注意が必要です。

<2.全旅客搭乗後に、CAから案内を受ける>

CAには、搭乗する全てのお客様が飛行機に乗り込むタイミングでその便の人数が伝えられます。

ここで、CAは最終的な空席の数を把握するので座席移動を案内できるのはこの後になります。

空席が多いフライトでは、早めに案内できるケースもあるので、状況によってタイミングが異なることを覚えておきましょう。

<3.荷物を持って移動先の座席に着席する>

CAから案内された新しい座席へ、荷物を持って移動します。

特に頭上に収納した荷物はそのままにしてしまうケースが多いので、忘れないようにしてくださいね。

ドアが閉まった後は、飛行機はすぐに動き始めるので速やかに移動するようにしましょう。

離陸の準備に入ると、ゆっくり荷物の整理をしている時間がないので、座席についたらシートベルトを締めて離陸に備えます。

空席が多い場合には、飛行機のドアが閉まった後にCAに申し出ずに空いている座席に移動することも可能です。

ただし、エコノミークラスからビジネスクラスへ移動するなど、クラスを越えて移動することはできないで注意しましょう。

非常口座席って何?緊急脱出の協力に同意しないと座れない

非常口座席には誰でも座っていいの?

飛行機には、中央付近に非常口が配置されており、非常口に面している座席は、かなり広いスペースがとってあるため人気があります。

私は、CAになってからこの非常口座席の快適さを知り、プライベートで利用するときには好んで座っています。

しかし、この非常口座席は、誰でも座ることができるというわけではありません。

簡単に言いますと、緊急時に脱出援助をすることが可能で、それに同意した人が非常口座席に座ることができます。

座席を事前に予約するときや、当日非常口座席にアサインされる際には、必ず以下のような項目を確認し同意する必要があります。

【非常口席にお座りいただける方】

-15歳以上の方

-小さなお子様(国内線:満8歳未満、国際線:満12歳未満)をお連れではない方

-ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方

-緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方

-航空機のドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方

-脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客様へ口頭で伝えられる方

-日本語または英語で会話できる方

-緊急脱出時の援助を実施することに同意される方

引用:ANA公式HP

海外の航空会社を利用する場合には、母国語や英語が話せるなどの条件が異なりますが、どの会社でも「緊急時の脱出援助ができる方」という条件があります。

また、日本では国土交通省の規則で、非常口座席に着席できる年齢を「15歳以上」と定めています。

小さなお子様連れだと、足元の広い座席がいいと思われる方も多いのですが、非常口座席に座ることはできないので注意しましょう。

非常口座席はスペースが広く、メリットが多いように感じますが、以下の注意点があります。

  • 離着陸時にモニターを使うことができない
  • 荷物を足元に置くことができない

本来、非常口座席は緊急時の脱出のために広いスペースが確保されているため、脱出の妨げになるようなものは収納しなければなりません。

手元に置いておきたい荷物があっても、離着陸時には必ず頭上の荷物入れに収納する必要があります。

もし隣の席が空席であれば、カバンを座席に置いて、シートベルトで固定するという方法もあるので覚えておくと便利ですよ!

まとめ

  • 飛行機の座席は、搭乗券に決められた座席番号が書かれているが、空席がある場合には移動することもできる
  • 座席移動をするときには、CAに座席移動したい旨と理由を伝えておくとスムーズ
  • 非常口座席は、足元に広いスペースがとってあるため人気があるが、緊急脱出の援助ができる人しか座ることができない
  • 非常口座席に座るときには、足元に荷物を置くことができないことや、離着陸時にはモニターを使えないことを覚えておこう

事前に座席を予約して好みの座席を選んでいても、隣の席にどんな方が来るのかわかりませんよね。

座ってみてなんだか落ち着かないと感じてしまったら、我慢しないで一度CAに相談してみましょう。

目的地まで、快適な飛行機の旅を楽しんでくださいね。

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