機内食っておかわりできるかな?
飛行機の機内食の中には、苦手な食材やアレルギーなどでメニューによっては食べられないものが入っていることもありますよね。
基本的には機内食のおかわりはできないことになっていますが、場合によってはおかわりができるケースもあるので、状況をCAに相談してみましょう。
実際に私が乗務していたフライトでも、機内食のお肉が食べられないお客様にサイドのサラダやデザートをおかわりしていただきました。
ほとんどの航空会社では、お客様の状況に合わせて事前に機内食を予約すると、CAが特別に対応しているサービスもあるんですよ。
この記事では、機内食のおかわりについてや、特別な機内食についても紹介していきます。
機内食について知っておくことで、飛行機でのお食事がもっと楽しくなりますよ!
飛行機の機内食はおかわりNG?サービスの裏側をご紹介
機内食は、飛行機に乗ってからの楽しみの一つでもありますよね。
路線によっても様々なメニューがあり、「美味しくておかわりしたい!」というお声をいただくことも多々あります。
逆に、ほとんど手をつけずに機内食を残されるお客様を見かけたこともあります。
事前に機内食のサービスを知って、フライトの満足度を高めましょう!
機内食が提供されるまでの流れを知ろう
そもそも、機内食はおかわりしてもいいの?
結論からお伝えしますと、機内食は搭乗されるお客様の予約人数に合わせて搭載されているため、おかわりをすることはできません。
しかし、当日何らかの理由でお客様の人数が大幅に減ったり、少し多めにお食事が搭載されたりする場合には機内食の余りが出ることもあります。
お客様の状況を見て、CAが判断しておかわりを提供されるというケースも実際にはあるんですよ。
全てのお客様がお食事のおかわりを希望されてしまうと、提供が難しいため、基本的に「おかわりNG」ということになっているんです。
もし何か機内食のことで相談があれば、CAに気軽に話してみてくださいね。
機内食ってどうやって用意されているの?
国際線のフライトでは、ほぼ全ての路線でお食事のサービスがありますよね。
サラダやデザートは冷たく、メインディッシュが温かいのは、どのように用意されているのかご存じでしょうか。
まず、機内食は、CAが飛行機に乗り込んで客室内の準備をしているときに搭載されています。
機内には、ギャレーと呼ばれるキッチンがあり、冷蔵庫のように冷やされている場所があります。
サラダなどの冷たい状態で提供されるものがセットされたお食事のトレーは、カートに入って搭載され、そのまま冷却されているという仕組みです。
サービスの際にCAが通路を押している、大きくて重そうなカートの中には、上から下までお食事のトレーが入っているんですよ。
では、温かいメインディッシュはどうやって作っているの?
温かくして提供されるメニューは、トレーとは別で機内のオーブンの中に冷たい状態で搭載されます。
お食事の時間に合わせてオーブンをセットし、CAが温めています。
出来上がったメインディッシュをトレーに一つずつセットして、お客様の元へと運ばれているんです。
私は新人の頃に、サービス前にオーブンを温め忘れてしまったことがあります。
幸いなことにオーブンは機内に何ヶ所かあり、他の場所で温めていたものから提供したので大事にならずにすみましたが、気がついた時には冷や汗をかきました。
それからは、オーブンの予約機能を活用してミスを防ぐように工夫するようになりました。
フライトの中でCAがどのような様子でサービスをしているのかを観察してみると、いつもと異なる視点で楽しむことができるかもしれませんよ。
特別機内食って何?食事を満喫できるコツ
アレルギーがあるんだけど、機内食は対応してくれるの?
飛行機の中で提供される機内食には、どのような食材が入っているのか心配なこともありますよね。
ほとんどの航空会社では、通常の機内食メニューとは別に「特別機内食(スペシャルミール)」が用意されています。
特別機内食を前もって予約しておけば、アレルギー対応のミールに変更することができるんですよ。
その他にも、宗教上の理由や健康上の理由などで特別機内食を希望される方もいらっしゃいます。
離乳食やお子様向けのメニューも、特別機内食として用意されているので安心ですよね。
あまり知られていませんが、フルーツのみ、シーフードのメニューなどの対応もあります。
お仕事などで頻繁に同じ路線のフライトを利用される方は、いつも同じようなメニューだと飽きてしまいますよね。
そのような場合には、もしお好みの特別機内食があれば、オーダーしてみるのもおすすめですよ。
以前、台湾路線のフライトで、大人の女性がお子様用のミールをオーダーされていました。
初めは間違えてオーダーされたのかと思い、通常のメニューの余りがあったのでどちらがいいか伺ったところ、お子様用のミールが食べたいとおっしゃっていました。
お子様ランチのようなポップなメニューが「カワイイ」ので食べてみたいと思って予約されたそうです。
このような理由で特別機内食を好まれるお客様もいるんですよ。
以下に特別機内食の例をまとめました。
路線や航空会社によってメニューは異なりますが、お食事選びの参考にしてみてくださいね。
- アレルゲン対応のお食事
- お子様向けのお食事
- 野菜を中心としたお食事
- 宗教に配慮したお食事
- 健康をサポートするお食事
引用:ANA公式HP
アレルギー対応のお食事の中にも、7品目対応と28品目対応のメニューから選ぶことができ、お子様向けのアレルギー対応ミールも用意されているのは安心ですよね。
また、野菜中心のベジタリアンミールは、色々な種類や味付けの違いもあるのでお好みに合わせて選んでいただくことができます。
他にも、グルテンフリーや低乳糖、塩分の少ないお食事など様々な特別機内食があるので、事前にメニューを確認してみてくださいね。
これらのお食事は、特別に用意する必要があるので早めに予約しておくことが大切です。
「今日の機内食は何かな?」と楽しみにするのもいいですが、お好みに合わせたメニューを選んで楽しむこともできるんですよ。
まとめ
- 飛行機で提供される機内食は基本的にはおかわりはできないが、状況によっては対応してくれることもある
- 飛行機の機内食は、冷たいものはカートごと冷却され、温かいものはオーブンで温めて提供されている
- 機内食には、様々なお客様に合わせた「特別機内食(スペシャルミール)」と呼ばれるものがあり、事前に予約することで対応してもらえる
- 特別機内食は、アレルギー対応はもちろんのこと、宗教や健康に配慮したメニューが用意されているので安心して食事を楽しむことができる
機内食をおかわりすることはできなくても、色々なメニューからオーダーして楽しむこともできるんですよ。
お客様の状況によっては、機内食のおかわりができたり、ご要望に応じてアレンジしてもらえたりすることもあるので、何かあれば気軽にCAに相談してみてくださいね!